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全国集計結果2016年度

6月18日(土) 過労死・過労自殺・パワハラ110番
全国一斉電話相談

()内の数字はその内死亡件数

相談実施地域 全国32都道府県(午前10時〜午後3時)
地域









内訳 重複解答有


内訳









































全国 177 124 56 6 1 55 0 32 30

(13)

22

(8)

3

(2)

5

(3)

0

()

23
全国一斉相談 内訳
北海道 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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0

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岩手 2 1 1 0 0 0 0 1 1

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1

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0

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山形 3 3 1 0 0 2 0 0 0

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宮城 3 2 2 0 0 0 0 0 0

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0

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1
新潟 2 1 1 0 0 1 0 0 0

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0

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0

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0

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1
石川 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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福井 1 1 1 0 0 0 0 0 0

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長野 1 1 0 0 0 1 0 0 0

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栃木 2 2 1 0 0 1 0 0 0

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群馬 9 8 4 1 0 4 0 0 0

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0

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1
山梨 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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0

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0
東京 76 48 18 2 0 24 0 17 18

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14

(4)

1

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3

(3)

0

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10
神奈川 2 1 0 0 0 1 0 0 1

(1)

1

(1)

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1
静岡 2 1 1 1 0 0 0 0 0

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0

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0

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0

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愛知 9 6 1 0 1 0 0 4 2

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2

(1)

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0

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0
三重 5 3 2 0 0 1 0 0 2

(1)

1

(1)

0

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1

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0

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0
京都 4 3 2 1 0 1 0 0 1

(1)

0

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1

(1)

0

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0

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0
大阪 31 22 12 0 0 10 0 5 2

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2

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0

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0

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0

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7
兵庫 4 4 1 0 0 1 0 2 0

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0

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0

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0
鳥取 1 1 1 0 0 1 0 0 0

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岡山 2 2 1 1 0 1 0 0 0

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0

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0
広島 6 5 2 0 0 2 0 1 1

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1

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0

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0

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0
山口 4 3 1 0 0 2 0 0 0

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0

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0

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1
徳島 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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0

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0

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0

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0
高知 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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愛媛 1 1 0 0 0 1 0 0 0

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0

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福岡 1 1 0 0 0 1 0 0 0

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(北九州) 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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佐賀 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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大分 1 1 1 0 0 0 0 0 0

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0

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0
宮崎 1 0 0 0 0 0 0 0 1

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0

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0

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1

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0

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0
熊本 1 1 0 0 0 0 0 1 0

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0

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0

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0

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0

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0
沖縄 3 2 2 0 0 0 0 1 1

(1)

1

(1)

0

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0

()

0

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0
内訳
合計相談件数 177件
過労死予防・過重労働等相談
 長時間労働
 深夜勤務
 海外勤務・海外赴任
 パワハラ
 セクハラ
 その他
 ※重複回答有
124件
56件
6件
1件
55件
0件
32件
 
労災補償相談(死亡または療養)
 自殺・精神疾患相談
 脳・心臓疾患相談
 その他のストレス疾患相談
 その他
30件
22件
3件
5件
0件
(うち死亡13件)
(うち死亡8件)
(うち死亡2件)
(うち死亡3件)
(うち死亡0件)
その他の相談 23件

予防相談(過重労働・パワハラ等)

  • 休日が全くなく,指導者からもパワハラを受けている。過去にパワハラが原因で退職した者も複数いるので,職場環境を改善してほしい。(20代女性・教員)
  • 営業職の夫に,売上について過剰なノルマが課されており,連日疲れ切った様子なので心配している。夫の過剰なノルマを軽減できないか,会社に求めたい。(30代男性・営業職・親族からの相談)
  • 入社1年目だが,先輩にきちんと仕事も教えてもらえず,仕事ができないことについて学歴を馬鹿にする発言をされた。精神的ストレスから,体調を崩してしまった。(20代男性・サービス業)
  • バスの運転業務に従事しているが,運転時間以外の拘束時間も長く,肉体的疲労が大きい。(男性・運転手)
  • 残業が多く(月80時間超),休日が月2日程度しかない上,残業代も一部しか払われていないので,退職を考えている。(男性・専門職)
  • 夜勤+長時間労働がつらいと言っていた友人が,異動願いを出したが,上司に認めてもらえず,悩んでいる。(20代男性・公務員・友人からの相談)
  • 上司の暴言や不当な要求で,精神障害になり休職した。現在は体調も良くなったので,今の職場で働き続けるために,職場環境の改善を求めたい。(50代男性・サービス業)
  • 休日の部活動等もあり,月170時間〜180時間を超える残業が続いているので,その証拠を残し,職場環境の改善などを求めたい。(30代男性・教育職)
  • 夫が,上司から「契約を更新しない」と言われるなど,嫌がらせを受けている。上司のいじめをやめさせたい。(男性・サービス業・親族からの相談)
  • 子育て中の娘が,月80時間を超える残業が続いており,うつ病の症状があるように見える。退職願を出したが,辞めることを認めてもらえないようであり,心配している。(30代女性・教育職・親族からの相談)

補償(精神疾患)

  • 同僚から暴力を受けて怪我をしたが,その後の会社の対応も悪く,精神的不調をきたして休職した。労災申請して認められたが,会社に対しても補償を求めたい。(男性・不動産業)
  • 長時間労働が原因で精神障害を発症したが,労働時間を証明する証拠が足りず,労災と認められなかった。納得できないので,争いたい。(40代男性・事務職・親族からの相談)
  • 上司のパワハラが原因で精神障害になり,退職した。会社はパワハラを黙認していたので,会社に対して謝罪などを求めたい。(男性・サービス業)
  • 長時間労働(月120時間超)やパワハラが原因でうつ病になった。会社から労災申請をしないよう強要されたが,申請して労災と認められたので,会社に対して補償等を求めたい。(男性・サービス業)
  • 同僚から陰口を言われることが続いており,会社からも退職勧奨を受けたことで,抑うつ状態になっている。(女性・介護職)
  • 過去にパワハラを受けた上司のもとで現在も働き続けているため,精神的につらく,心療内科に通院している。(40代男性・サービス業)
  • 上司の暴言が原因で精神障害になり,休職した。会社のコンプライアンス部門に相談しても,改善されないので,困っている。(女性・製造業)
  • 職場でのトラブル等が原因でうつ病になり休職したので,公務災害申請をしたが,認められなかったので,納得できない。(男性・公務員)
  • パワハラや過剰なノルマが原因で,うつ病になった。今まで労災申請ができることを知らなかったので,これから補償を求めたい。(女性・医業)
  • 仕事中に,上司から3時間以上も叱責され,精神障害になり退職した。(男性・サービス業)

補償(自殺)

  • 長時間労働が続いていた夫が,体型についての暴言をはかれ,自殺した。(男性・公務員)
  • 2年間以上の恒常的な長時間労働が続いていた息子が,うつ病と診断され,自殺した。(20代男性・技術職)
  • 長時間労働が続いており,休日もほとんどなく,会社が受けた多額の損失について責任を問われ,うつ病になって自殺した。(40代男性・サービス業)
  • 仕事が行き詰まり悩んでいたところ,月100時間を超える残業が続き,うつ病を発症して自殺した。(30代男性・公務員)
  • 管理職としてメールの処理等に追われており,長時間労働や休日出勤が続いていたところ,精神的不調をきたし,自殺した。(50代男性・情報産業)
  • 長時間労働(月100時間超)が続いており,上司に休職を申し入れたが,「診断書がないと休めない」と言われ,休職できなかったところ,自殺した。(男性)

補償(脳・心臓疾患)

  • 飲食業の忘年会シーズンに残業時間が多くなり(月100時間超),脳梗塞で倒れた。1年半以上も勤務に復帰できず,現在はリハビリ中で経済的にも苦しいので,労災申請をしたい。(40代男性・飲食業)

その他

  • 24時間対応の不規則なシフト勤務であり,疲労とストレスから,貧血で倒れてしまった。(30代女性・電話サービス業)
  • 息子の帰宅が連日深夜0時頃であり,過労による免疫力の低下が原因で,感染症になってしまった。親としては,今後の再発も心配している。(40代男性・介護職・親族からの相談)
  • 妻の職場が長時間労働であり,無呼吸症候群になって体調不良も続いているが,入院して治療する時間もとれない。(女性・飲食業・親族からの相談)

2月12日(金) 過労運転・過労死110番 全国一斉電話相談

相談実施地域 全国21都道府県
相談件数総数 51件
内訳 【運送業】過労運転・過労予防相談 36件
    労災補償相談(死亡または療養) 1件(うち死亡1件)
   【その他業種】過労死予防・過重労働等相談 10件
    労災補償相談(死亡または療養) 4件(うち死亡1件)

運送業務事例

  • 元観光バス運転手(男性 40代)
    自分はこれまで20年以上にわたってトラック・バス業界で働いてきた。今回の軽井沢事故の件は、事故原因の特定がまた明らかではないが、起こるべくして起こった事故という印象である。バス事業への新規参入を過剰に緩和したせいで、過度な価格競争が起き、現場が疲弊している。例えば、自分が過去に勤めていたバス事業者では、日雇いの形で運転手を雇い、日給いくらという形で不慣れな人も運転手として使っていた。その会社は、近年まで乗務前のアルコールチェックや出発点呼さえ行っていなかった。遠くの目的地から帰ってきて次の乗務まで3〜4時間しかないときもあり、ほとんどきちんとした休息をとれないまま乗務に入ることもある。自分の印象では、鉄道系の大手バス会社は相対的にはしっかりしている、規制緩和で参入してきたバス事業者は安全面に関する意識は極めて低いのが現状。行政の処分もいい加減である。運行停止措置の場合でも、行政のほうで手心を加えてわざわざほとんど使っていない古いバスを運行停止にして、実際上は業者がダメージにならないように配慮していることもある。事故を起こしてつぶれたはずの会社が、商号や名義人を別人にして実質的に同様の経営をして生き残っている会社もある。根本的には、(1)国の過剰な規制緩和、安易な認可実態、(2)安ければいいという消費者の意識、(3)事業者の安全に関する低い意識があると思う。このようなことを続けていれば、大きな事故がまた起きるかもしれないと危惧している。ぜひ、上記の点を改めてもらいたい。
  • タクシードライバー(女性 50代)
    1日21時間労働。休憩3時間となっているが、タイムカードを押してから終業後に、洗車や反省会に出なければならない。強制ではないと言うが、出席しないと本採用しないかもしれないと言われている。タイムカードを押してから3時間拘束される。道を間違えたときは、自腹で補填しろと言われている。日商4万円を切ると、給料が半減されることになっている。月12〜13日勤務で14万円くらいの手取りになることもある。有給休暇がない。役所にもっと厳しく指導してほしい。安全を守るためには、11時間乗務が限度。
  • 海上コンテナ運転手(男性 60代)
    歩合でやっている仕事。朝3時〜4時に起きて仕事に出かけ、遅いときは午後8時〜9時まで働いている。労基法などの法律違反があるのに、「いやなら辞めろ。代わりはいくらでもある。」と言われる。生活保護より少し多いくらいの賃金。
  • 運転手(男性)
    昨年12月まで勤務していた会社は、月20日、19時〜25時の6時間勤務。時給850円。商品を仕訳してスーパーに配送する仕事。残業もさせられる。雇用保険しか入れてもらえず、健康保険・厚生年金保険は未加入。会社は給料を1円も払ってくれず、未払賃金は300万円くらい。ノロウイルスに感染して病気になった。心筋梗塞で3〜4人亡くなった人がいる。退職した後も、夜中に会社から働くようにとの電話があったり、ワン切りもある。何とかしたいが、他の人は泣き寝入りしており、どうしたらよいだろうか。今、勤務している会社は、週5日、12時〜18時の6時間勤務。月30万円。配達のための車は自分持ちで、ガソリン代の自分持ち。社会保険未加入。お客様から集金したお金を入金しても、振込証があるにもかかわらず、会社は入金がないとの一点張り。そのため、自腹で二重・三重に払ってしまうので、結局、給料がなくなってしまう。他の人も同じ状況。どうしたらよいか。
  • バス運転手
    東日本大震災で被災した鉄道の代行バスは、線路のあったところを走っているが、落石の危険の中、恐怖を感じながら運転している。落石を考えた強度のあるバスを準備してほしい。鉄道会社と資本関係のないバス会社が運行しているのも問題である。
  • トラック運転手の妻からの相談
    夫の労働時間が長い。週に2回以上、15時間を超える勤務がある。
  • バスガイド
    バス走行中、運転手の居眠りにより、蛇行運転などあり、最終的に急ブレーキにより転倒、頸椎捻挫等を受傷。
  • 車両陸送運転手
    新車やオークションの車を運ぶ会社に勤務。出庫前にアルコールチェック、免許証の提示等、基本的なことが守られておらず、大きな事故につながらないか心配。
  • 運行管理者
    自分も長時間労働になっている。組合はあるものの、乗務員の労働環境等は折衝してくれるが運行管理者には冷たい。
  • バス会社勤務
    スキーバスで、今は忙しい。軽井沢事故を人ごととは思えない。東京に迎えに行って、県内のスキー場に送り届け、そこで仮眠して、また東京へ送っていく。軽井沢事故後、「スキーバスをやめた方がいいのではないか」と言ったら、会社は「アルバイトを雇って運行するからスキーバスの運転をしなくともよい」と言われた。それでは給料が少なくなるので今でも続けているが、家族としては、本人の健康と事故の発生の点を心配している。軽井沢事故後、スキーバスの給与がわずかながらも多くなった。
  • バス運転手
    民間路線バスに勤務。朝8時始業であるが、代替運転等もあり、終業が23時を過ぎることもあり、人員も不足しており、15日連続勤務、18日連続勤務、23日連続勤務もある状況。
  • 教習所教官
    トラックやバスの事故について、再発防止させるために調査研究し、警察に提言してきた。今回の軽井沢事故をみても、事故原因で大きなものは運転手の「特性」にある。特に、長時間運転をしていると、視力が衰える。軽井沢事故原因を追及し、再発防止のために協力したい。
  • 貸切バスだけでなく路線バスも労働条件・環境が悪く、給与は最低賃金ギリギリで、一定額の給与の支払いを受けるためには、長時間勤務をしなければならない実態がある。
  • 軽井沢事故があってから、会社からの圧力がやや弱まった印象。関係機関による調査を恐れているのではないか?
  • バス事故の防止のためには、バス会社の指導だけでなく旅行業者への指導も重要、旅行業者が行程表の変更を求めてくることがあり、それを断るとバス会社にクレームがきて、運転手が不親切と言われたことがある。旅行業者への指導も必要。
  • 軽井沢バス事故の報道をみて、事故防止のための意見。夜中ねむくなる、疲れていても疲れていなくても、これはあまり問題ではない。運転者の問題が大きい。山岳を運転する乗務員の運転技術であるが、シフトダウンするとき、ニュートラルといわれていたが、ダブルクラッチの技術を教え、マスターさせよ。過重労働の問題より運転手の技術不足だ。

運送業務以外の事例

  • 修理業者(男性 50代)
    メーカーと年間専属委託契約を結び、製品の修理に廻っている。1日10件以上。朝8時から夜中の12時頃まで客先をまわることもある。昨年、2件たてつづけに、過重労働によって業務中に事故を起こした。メーカーに委託業務量を減らすよう交渉しているが、それなら来なくてよい(首だ)と言われるので、埒があかない。不良品があって、客へ自腹で弁償したこともあるなど、下請法違反もさせられる。
  • 工事現場監督(男性)の父からの相談
    朝7時15分に家を出て、午後11時頃に帰宅、遅いときは帰宅が午前2時ころになることも。水・木は一応休日だが、研修・出張・客の対応などがある。タイムカード・日報はない。定時に帰ったように書類に記録させられる。所属部署に1人しかいないため、所長にさせられ、何回か倒れている。息子は頑張るというが、体のことがとても心配。
  • 看護師の家族からの相談
    脳卒中で倒れて療養中。深夜交替制勤務の過重の他に、自宅での報告書作成がとても大変であった。