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全国集計結果2023年度

2023年6月17日(土)
過労死・ハラスメント・コロナ労災110番 」
全国電話相談活動の結果 (速報)

2023年6月17日 午後5時00分現在集約分 2023年6月19日 改訂版
「過労死110番」全国ネット事務局
過労死弁護団全国連絡会議
幹事長 弁護士 玉木 一成
〒101-005 東京都千代田区神田神保町2-3-1
岩波書店アネックス7階 東京駿河台法律事務所
電話:03-3813-6999 FAX:03-3234-9134

報道機関 各位

本日は下記のとおりの相談が寄せられました。

本日の結果を踏まえて、職場の環境を改善する取り組みと、被害者救済のための取り組みを強化したいと思います。

今後の相談や取材等の問い合わせは、常設電話03-3813-6999に行って下さい。

相談実施地域
全国 34 都道府県(午前10時~午後4時)
相談件数総数
225 件
内訳
合計相談件数 225件
労災補償相談(死亡または療養)
 脳・心臓
 自殺・精神疾患
 その他のストレス疾患
 その他
33件
7件 (うち死亡1件)
15件 (うち死亡4件)
4件 (うち死亡2件)
7件 (うち死亡0件)

パワハラ・過重労働等相談
 内訳
 長時間労働
深夜勤務
          海外出張・赴任      
 パワハラ
 セクハラ
 その他

134件
(重複回答あり)
44件
 4件
 3件
73件
1件
20件

その他の相談 58件

実施 34都道府県 内訳

()内の数字はその内死亡件数


相談実施地域 全国34都道府県(午前10時~午後4時)
地域 相談件数 労災補償 ※内訳 ハラスメント

過重労働
※内訳 重複解答有 その他


心臓
自殺

精神疾患
その他ストレス疾患 その他 長時間労働 深夜勤務 海外出張

赴任
パワハラ セクハラ 過労運転 その他
全国 225 33(5) 7(1) 15(4) 4(2) 7 134 44 4 3 73 1 0 20 58
全国一斉相談 都道府県内訳
中央窓口
及び
東京
30 7 3 4     13 5 2   4     2 10
北海道 5           4 1     3       1
秋田 0                            
山形 3 1   1     2       2        
宮城 8 1   1     3 1 1         1 4
新潟 7           4 2     1     1 3
富山 0                            
石川 4           4 1     3        
福井 2 1(1) 1(1)       1 1 1            
長野 1           1 1              
栃木 3           3 1     3        
群馬 6 1     1   4 1     3       1
山梨 5 1       1 4       4     1  
埼玉 6         1 4 1   3         2
千葉 4 2(1)     2(1)                   2
神奈川 16 3(1)   3(1)     5 5     5       7
静岡 4           1 1             3
愛知 18           13 1     9 1   2 5
三重 3           3       2     1  
京都 9 4(1)   4(1)     5 1     3     1  
大阪 33 3   1   2 13 5     8       13
兵庫 15 3   1(1) 1(1) 1 10 3     7       2
奈良 3 1       1 2       1     1  
岡山 0                            
広島 10 1       1 9 1     6     2  
山口 1           1       1        
徳島 5 1       1 4 1     1     2  
高知 2           1 1             1
愛媛 5           4 2     1     1 1
福岡 16     1(1)     13 7     4     4 2
佐賀 1                           1
長崎 1           1 1              
大分 2 1 1       1       1        
宮崎 2 1 1       1             1  

本日の相談事例

 

 

 

労災補償(脳・心臓疾患)

 

・約2年前にビル管理業務の職場で心臓疾患を発症し亡くなり、労災として認定された。遺族が、勤務先会社に損害賠償の請求し、現在、双方が代理人をつけて交渉中である。

損害賠償請求の訴訟提起について相談したい。

・国と1年契約で雇用されていた夫が4年前に突然死したことで、残業が月に100時間超えていないという理由で補償を受けることができていない。どのような証拠を追加提出すればよいか。

 

・長い場合に5:00から23:00,24:00の仕事、土日の出勤で心臓疾患で死亡した(37歳)。労災の申請について相談したい。

 

労災補償(精神)

・夫が自死したことを受けて、勤務先会社から補償の話が出されて検討している。会社側の提示額の当否を相談したい。

 

・月間残業時間100~300時間で心身の健康を壊し、休業し、退職を余儀なくされた。

現在、残業代の請求中。会社に対して補償を求めたい。

 

・社長のパワハラで体調を崩して1ヶ月休職した。この休職で自分の取締役の報酬を減額された。

 

・7:00~19:00、20:00までの長時間労働で、うつになり、通院中である。

求職している。

 

 

パワハラ

 

・正規社員が契約社員を馬鹿にしている。自分にだけ残業が指示された。「会任(会計年度職員)のくせに生意気言うな」「あなた大学院出てこんな仕事してる」などと言われた。

 

・昼の休憩時間なしで働かされて昼食もとれない。「バカ、どけ、じゃまだ」などと怒鳴られていることをパワハラとして改善を求めたが、上司ではなく同僚の発言なのでパワハラに該当しないと対応された。

 

・直属の上司の暴言、モラルハラスメントを受けて精神的に追い詰められている。

他の職員を辞めさせた理由を、自分(相談者)のヒステリーのせいであると発言しているので、課長に相談したが相手にされない。

 

・女性一人では運べない20㎏を超える荷物を何箱も運ばされて人事担当者に上司2名の対応の改善を求めたが上司2名は形だけ他部署の配属となり、荷物管理の部署は自分一人とされた。この苦情申出の後に、他の者はテレワークを続けているのに、自分だけはコロナが5類に分類されていることを理由にテレワークが認められなくなった。このような職場のハラスメントに困っている。

 

・電話で早出勤務や残業を指示する、懺悔する内容の反省文を書かせる、コロナに感染して療養中に出社を求める、担当業務以外の仕事を指示するというハラスメントを受けている。残業代の支払いもない。

 

・上司から、仕事と関係のないプライベートなこと、結婚、経歴のことをしつこく言われる。セクハラではないか。

 

 

(予防相談)

 

・トラックの荷台から荷物が落ちてドライバーが事故死したことについて、自分が責任者であり、全ての責任をとれと言われ、会社を辞めたい。

 

・インターネットショップの人員が減少したが補充がないため、ここ1、2年、毎日、22~24時まで残業していがる。土曜日にも働いている。会社で深夜に仮眠をとり帰宅できない時もある。

 

・拘束時間15時間の夜勤のマンション警備の仕事に従事しているが、所定の仮眠時間に仮眠がとれず体調が悪化した。有給休暇の取得申請をしたが、代わりの者がいないという理由で認めてもらえない。

 

・1年354日遅れずに配送するとの契約でフリーランスとして業務の委託を受けている。6:30~21:30(拘束15時間)働いている。フリーランスの健康を守る規制はないのか。

 

・長時間労働が2~3年続き体調を崩すことがある。家族として心配なので退職の手続をとらせたい。

・1日11時間、週6日の勤務、休日勤務もある。残業時間は月に100時間

・清掃業務で午前6:00~翌日午前9:00過ぎまで働いている。深夜交代制で残業が多く健康の維持が心配である。

・月90~100時間の残業があるが、「残業を無制限に受ける」という内容の誓約書を書かされている。長時間残業のために体調を崩している。

・公立小学校の教員の慢性的人員不足、中途退職者の増加と人員の補充なしの状態によって業務負荷が増加して、健康不安を抱えている。

 

 

(その他)

 

・朝から晩まで休みが全然ない。13連続勤務があり、仕事中に手首を怪我して休業中。休業補償給付を請求したい。

・求職時に提示された労働条件と、採用後の労働条件が異なる。

・60歳定年後の継続雇用で、定年前は管理職であったことを理由に残業代が支払われていない。

・給料が減額された。(定期昇給がマイナス)

・就職直後の業務の引き継ぎ期間中は賃金は支払わない、雇用契約書の交付もしないとの対応を受けている。

・仕事中に怪我をしたのに、会社は労災申請を認めてくれない。