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全国集計結果2025年度

2025年6月21日(土)
過労死・ハラスメント労災110番 」
全国電話相談活動の結果 (速報)

2025年6月21日 午後5時00分現在集約分
「過労死110番」全国ネット事務局
過労死弁護団全国連絡会議
幹事長 弁護士 玉木 一成
〒101-005 東京都千代田区神田神保町2-3-1
岩波書店アネックス7階 東京駿河台法律事務所
電話:03-3813-6999 FAX:03-3234-9134

報道機関 各位

本日は下記のとおりの相談が寄せられました。

本日の結果を踏まえて、職場の環境を改善する取り組みと、被害者救済のための取り組みを強化したいと思います。

今後の相談や取材等の問い合わせは、常設電話03-3813-6999に行って下さい。

相談実施地域
全国 30 都道府県(午前10時~午後4時)
相談件数総数
183 件
内訳
合計相談件数 183件
労災補償相談(死亡または療養)
 脳・心臓
 自殺・精神疾患
 その他のストレス疾患
 その他
40件
3件 (うち死亡2件)
23件 (うち死亡2件)
8件 (うち死亡0件)
8件 (うち死亡1件)

パワハラ・過重労働等相談
 内訳
 長時間労働
深夜勤務
          海外出張・赴任      
 パワハラ
 セクハラ
過労運転
 その他

104件
(重複回答あり)
27件
  1件
 0件
77件
3件
1件
11件

その他の相談 39件

実施 30都道府県 内訳

()内の数字はその内死亡件数


相談実施地域 全国30都道府県(午前10時~午後4時)
地域 相談件数 労災補償 ※内訳 ハラスメント

過重労働
※内訳 重複解答有 その他


心臓
自殺

精神疾患
その他ストレス疾患 その他 長時間労働 深夜勤務 海外出張

赴任
パワハラ セクハラ 過労運転 その他
全国 183 40() 3(2) 23(2) 8(0) 8(1) 104 27 1 0 77 3 1 11 39
全国一斉相談 都道府県内訳
中央窓口 及び 東京 34 11 2(2) 8(1)   1 14 3     11       9
北海道 3           2       2       1
山形 1           1       2       1
宮城 9 2   2     2 1     3       5
新潟 5           3 1     3       2
富山 2 1   1     1       2       1
石川 2 1       1                 1
福井 1           1 1              
栃木 5 2     2   3       2   1  
群馬 3           2       1     1 1
山梨 0                            
埼玉 8 1   1     5 3     4     1 2
千葉 4 1       1 3       1 2      
神奈川 18 7   4(1) 2 1 11 5 1   10     2  
静岡 4 1       1 3       2     1  
愛知 11 1   1     8 1     7       2
三重 2           2             2  
京都 3 1     1   0               2
大阪 12 1 1       6 1     5       5
兵庫 10 3     3   7 2     5        
奈良 2           2       1     1  
岡山 0                            
広島 22 4   4     15 6     10       3
山口 2           1       1       1
高知 2 1                         1
愛媛 5 1   1     4       3     1  
福岡 4 1   1     2 1           1 1
佐賀 3           2 1     1     1 1
宮崎 3           2       1 1     1
熊本 3           2 1     2       1

本日の相談事例

 

労災補償(脳・心臓疾患)

・被災者教会牧師。25年以上給与の支払いなし。教会から犬のブリーダーの仕事を斡旋されて従事。朝から夜中の3時まで働いていたこともある。2024年秋に脳幹出血で亡くなった。

・心筋梗塞で死亡。プログラマー兼営業。残業はほぼ無しで、休日も取得できていたが難病歴があった。使用者は難病を認識していた。死亡2ヶ月前から運転中に苦しいと行っていた。

 

労災補償(精神)

・相談者 経理事務職。3ヶ月間、休憩時間が取れずに仕事をしていたのに取れていたように調整されて残業時間7~8時間。色弱をデリカシーのない形で会議の場で指摘された。「そんなのはお前に関係ないんだ」と怒鳴られた。重い仕事を2,3つ課される過大な要求をされた。上司に相談したが対応してくれない。その後に休職1ヶ月、復帰後に時短勤務。上司から自分を責めるメール、休憩時間を巡るトラブルがあり、労災申請検討中。半月後に解雇予告。退職条件を巡り交渉中

・自死した社員の被災者の姉。2年前に自死。毎日午前3時くらいに帰宅 サービス残業あった。他の社員もサービス残業していた。

・地方公務員。上司に意見を言うと「何がしたいんですか」と厳しい口調で意見を封殺される。1年間から通院中。異動を希望している。

・公立小学校の教員(1年契約)。1年前に大腿骨骨折で公務災害認定を受けた。その後に避難訓練で無理な姿勢を強いられて症状悪化。主治医の意見を教頭に伝えたが、「子供の命にかかわる、やらなければいけない」「使い物にならない」「4月で辞めてもらう」と言われて、雇用契約が更新されなかった。現在無職。うつ状態で通院中。

・建材会社社員。朝6時に自宅を出て22時に帰宅 26年間続いている。土日は休み。最近はうつ状態のような感じ。最近、道路逆走2回、信号待ちで居眠り。

・30年ほど前の運送会社勤務時の長時間労働、パワハラでうつ病になった。

・長時間過密労働とパワハラで適応障害を発病、その後抑うつ状態。業務改善、休職を申し入れたが受け入れられず。労災申請を検討している。

・幼稚園勤務。パワハラ、暴力、圧力、怒鳴りつけを受けて適応障害になった。採用された2か月後に解雇通知を受けた。

 

補償相談(その他)

・派遣先で労災事故。左右の腱板断裂。労災認定・後遺症認定された。会社は、責任はないとして補償しない。

 

ハラスメント予防相談

・学校教員。パワハラ、セクハラの相談をしたが、事実が確認できないと回答を受けたが納得できない。独身の自分の前で、出産、妊娠、子育て、介護という言葉を使う。自分の仕事が空いている時間に、休みの人の仕事を割り振る。

 ・金融保険業の専門職。母親の介護で在宅勤務中・出社1日、社内の短時間勤務制度を使っている。上司が「あいつ仕事していない」、「アウトプットしていない」、「全然だめだ」と他の社員の前で発言している。評価を下げられ、給与が下がった。人事評価担当の上位者に自分の介護の経緯について知らない上司もいるから説明して欲しいと上申したが改善されていない。

・地方公務員。飲み会の席でハラスメントを受けた。後日相談するも記憶がないと対応された。部下がパワハラで適応障害、人手不足で労働環境が悪化。係長、課長に相談したが所長に情報が共有されない。異動願いを出したら昇進試験を受けさせてもらえなかった。

・派遣社員。派遣元から「辞めさせなければいけない」との発言を受けている。机の上に置いておいた郵便物を隠された。初めての仕事を時間内に処理できなかったことについて能力がないと吹聴された。「辞めさせる方法を聞いてきた」と言われた。

・独立行政法人の総務職。女性派遣社員からの嫌がらせ。自分の担当ではない仕事について、間違っていると皆の前で怒鳴られた。他に嘘をつかれた。ハラスメト相談窓口に相談したらハラスメントは収まったが、当該派遣社員の上司が自分の仕事の決済を遅らせるようになった。転職を考えている。

・マンション管理業務会社社員。同僚が口うるさいので人事に相談したが、人事は現場で話しあって解決するようにと対応したのみ。会社のヘルプラインに問い合わせたところ、人事部長が事実確認のために担当者を向かわせると連絡してきたが、その担当者は最初に現場で解決しろと行った人物。ハラスメント被害が解消されるのか心配である。

・介護職派遣社員。先月に仕事を始めた職場の上司の口調が強い、指導の仕方が強め。これは許容されるのか。

・勤務時間外に職場の人間との付き合い(飲み会)を強要される。参加しないと、かげ口を言われたり、仕事に協力してもらえない。

・喘息で休職、復職時に上司から「空気が悪くなる」「咳をしたら一発退場だぞ」と言われた。人事に相談してもまともに対応せず、相談窓口も教えてくれない。辞職を申し出、現在休職中だが、同じようなハラスメントを受けないか心配である。

・勤務先のオフィスに防犯カメラが設置されていた。ハラスメントに該当するのではないか。

 

過重労働予防相談

・公立学校教員。①恒常的長時間労働(月45時間位)、②給特法の4項目以外の残業指示。副校長、校長に相談しても改善されない。「そっちで工夫しろ」と言われる。

・三交代勤務で身体がきつい。年間休日が95日から97日に増えたが、人で不足で休日に休めていない。

・ゴルフ場の現場責任者として休みがない、4時自宅を出て20時帰宅。ワンマン社長の尋常でない叱責、社長の庭の手入れも指示。ノルマ未達成の場合の買取強要、誤って切ってしまった樹木の賠償強要。最近早口になっている。うつ病ではないか。

 

(その他)

・警備会社の営業職。営業成績が上がらないという理由で1週間前に解雇された。売り上げ目標が高すぎで達成不可能なものであった。

・紹介型派遣社員。正社員にならないかと言われて適正検査を受けたら不採用になった。しかし、事前にそのような説明はなかった。

・退職勧奨を受けている。退職しなければいけないのか。

・定年後の継続雇用で現在62歳、新しい上司から継続雇用はしないと言われた